うるおい対策のために――お肌の構造について

お肌のうるおいをキープしようとするなら、お肌がそもそもどんなふうにできているか、ということをきちんと理解していた方が効果が上がるでしょう。

 

人間の体の表面は皮膚によって全体が覆われています。皮膚の役割は体内の細胞を外部から隔てて守ることです。この働きによって、体内にある水分が空気中に蒸発してしまうのが防がれています。

 

皮膚も体の器官の一つであり、大人を例に取ると表面積は1.5~2.0平方メートルほど、重量としては5~10キログラムほどになります。

 

大きく分けると、皮膚は「表皮」と「真皮」と呼ばれる2つの部分からなっています。そしてこの真皮はさらに何層かに分けることができます。これらを体の内部から外部の方向に並べると、それぞれ基底層、有棘層、顆粒層、角層と呼ばれています。

 

皮膚の細胞はだいたい一ヶ月ほどでターンオーバーするのですが、まず基底層で新しく作られるとだいたい2週間ほどかけて角層までだんだんと押し出されていき、角層においてまた2週間ほど留まります。このため、この角層は、お肌のうるおいを保つ成分が豊富に含まれる場所となっています。

 

角層は、平らになった角層細胞と、その細胞どうしのすきまを満たしている細胞間脂質からなっています。ちょうど煉瓦とセメントのような関係をイメージしてもらえればわかりやすいでしょう。

 

角層細胞は主に線維状のタンパク質からなっていて適度な水分を含んでおり、角層全体に柔らかさをもたらす役割をしています。また、線維の間には天然の保湿因子であるNMFというアミノ酸などがあって、角層の保湿性や吸湿性を調整しています。

 

これら角層細胞の外側には細胞間脂質があるほか、その外側には皮膚表面を覆う油分と水分が乳化した状態でできた膜(皮脂膜)が覆っています。

 

この細胞間脂質や皮脂膜は、外敵の侵入を防いだり、肌の水分が蒸発してしまわないようにブロックしたりして、お肌のバリア機能を維持しています。

 

従って、お肌のうるおいを保っておくには、角層にあるNMFや細胞間脂質などをどれだけ多く角層にとどめておくことができるかが重要になってくるのです。