赤ちゃんのお肌の状態について

お肌の状態をみずみずしい状態のままにしておくには、お肌に備わっている保湿力が大事です。

保湿力が高いお肌はハリがあって美しく、うるおいが保たれていてシワなどの肌トラブルもあまり起こらなくなります。

 

保湿力が高いお肌の例といえば、赤ちゃんのお肌です。赤ちゃんのお肌はかなり保湿力が高いため、さわるとスベスベで弾力があります。

赤ちゃんの頃は誰しも持っていたこの高い保湿力は、年を取るとともに失われていき、お肌が乾燥するようになっていくのです。

 

つまり、お肌の保湿力は赤ちゃんの頃は誰しも持っているわけですから、赤ちゃんのお肌がなぜ保湿力が高いのかを見てみれば、保湿力をキープするために何をすればいいのかが分かるかもしれません。

 

赤ちゃんの皮膚と大人の皮膚を比べてみると、大人に比べて厚みが半分ほどしかありません。だいたい1ミリほどです。

 

生まれたての赤ちゃんはまだママの体から受け取った黄体ホルモンが豊富なため皮脂の分泌が多く、それによって4ヶ月ほどはお肌が乾燥することから守られています。

この時期の皮脂は、小児期の皮脂分泌量と比べると6倍~50倍も分泌されるとされています。

 

生後4ヶ月をすぎたころから、この黄体ホルモンの影響が抜けてくることで皮脂分泌量が急減します。なんと20代の成人女性の分泌量と比べると1/3にまで減ってしまうのです。

当然、こんなに減ってしまうとお肌のバリア機能が十分に働かなくなるため、外部刺激(乾燥、ウィルスなど)を受けやすくなってしまします。

 

皮脂分泌量が急減する代わりに、赤ちゃんは汗をかくことでお肌を保湿しようとします。

赤ちゃんは汗っかきだというのはご存じの方も多いと思いますが、その量は大人の2倍ないし3倍。大量の汗をかくことで、皮脂分泌量が減ったお肌の保湿をしているのです。

 

しかしこれにも問題があります。汗をたくさんかくことで、皮膚表面の細菌が繁殖しやすくなるのです。

成人の皮膚は弱酸性に保たれています。これは、弱酸性であることで皮膚表面で細菌が繁殖するのを抑えているのです。

 

赤ちゃんのように常時発汗している環境下では、皮膚の表面が中性方向に傾き、そのために最近が繁殖しやすい環境ができてしまいます。

 

こうしたことから、赤ちゃんのお肌を守るためには、こまめにお世話をしてあげることが大事になってきます。

うるおいを補ってあげることや、最近が増えやすいお肌を綺麗にしてあげることが大事なのです。

 

そこさえきちんとしておけば、赤ちゃんのお肌がもともと持っている高い保湿力によってうるおいはキープされますから、スベスベで弾力のあるお肌が続くということになります。

うるおいをキープする力は年を取るとともに下がる

うるおいをキープする皮膚の力は、年を取るとともにじょじょに下がっていきます。

乾燥する季節に外の乾いた風にさらされる時間が長い方や、夏場など強い紫外線を浴びる時間が長いような方は、こうしたお肌のうるおいが失われやすいとされています。

こうした方は、そうでない方よりもお肌が早く老化するとされているのです。

 

皮膚表面には角質と呼ばれる部分があって、ここは皮膚からうるおいが失われるのを防ぐ役割を担っています。

角質層が壁になって、外部からの刺激、たとえば紫外線や乾燥などをブロックして、お肌の内部組織を守るとともに、水分が蒸発してなくなってしまうのを抑えているわけです。

 

小さい子供や赤ちゃんなどはこの角質がまだ未成熟であるため、お肌の内部のうるおいがうしなわれやすい皮膚になっています。

とはいえ一方で赤ちゃんは大人よりも多く汗をかくほか、大人よりも皮脂の分泌が多いことで、お肌のうるおいを保っています。

 

角質は外部からの刺激によって損傷するため、新陳代謝によってターンオーバーし生まれ変わっていきますが、年齢とともにこの生まれ変わらせる力が衰えていくことが知られています。

 

また、お肌の内部にもうるおいをキープする皮膚の力に関連する成分であるコラーゲンがあります。コラーゲンは保水力の高い成分で、この成分があることでお肌が弾力を持ち、ハリやツヤのあるお肌になるのです。

このコラーゲンもまた、年齢とともに体内で産出する力が衰えていくとされています。

 

保水力や弾力に関わるコラーゲンが皮膚内部で減ってしまうわけですから、結果としてうるおいは低下しハリやツヤが失われ、お肌にシワが出たりしてくるわけです。

 

最後に、血流が悪くなるような要素もお肌のうるおいを低下させます。たとえば冷え性の方などはお肌のうるおいもあまりよくないはずです。

血流が悪くなると皮膚に必要な栄養が運ばれにくくなるため、角質層を修復するための栄養やコラーゲンを作るための栄養が滞るようになります。

 

40歳から50歳ぐらいになると、皮膚の力が衰えたことを実感するようになるとよくいわれます。

それ以前から、皮膚のうるおいを保つような対策をしておくべきでしょう。

お肌がうるおいを保てなくなると起きてくる問題

お肌がうるおいを保っておけなくなると、どういった問題が起きてくるのでしょうか。

 

うるおいを保つ力がなくなってきたお肌というのは、往々にして角質の部分にダメージを受けていることが多いものです。

角質の部分にダメージがあると、お肌のキメが乱れ、その隙間から内部にある水分がどんどん外に逃げていくため、お肌のうるおいが失われるのです。乾燥肌はこんな状態ですね。

 

お肌の内部にはコラーゲンという成分があるのですが、この量が減ることによってもお肌のうるおいを保つ力が下がります。

 

コラーゲンといえば美肌成分として有名ですが、これはコラーゲンが高い保水力を持っているからです。このため、お肌の中のコラーゲンが減ればお肌全体の保水力も下がり、お肌は乾燥してカサカサになってしまいます。

 

お肌の保水力が下がり、乾燥してカサカサになるとお肌の弾力が下がります。弾力を失ったお肌はたるんだりシワになったりするのです。

 

最初のうちはひどくないシワであったものでも、加齢とともに程度のひどいものに変わっていき、いわゆる老け顔の原因になります。

 

お肌が荒れていればメイクのノリも悪くなりますので、どうしてもメイクが厚くなってしまいがちです。

メイクをしすぎるとそのことがまたお肌にダメージを与えますので、お肌の荒れがさらに進むことになります。

 

寒さの厳しい冬のように乾燥のひどい時期には、皮膚が割れてアカギレができたりします。

アカギレは痛いだけでなく、ひどくなると血が出てしまったりして、一度できてしまうとなかなか治ってくれないやっかいなものです。

 

アカギレがあるということはその部分の皮膚のバリア機能が働いていないわけですから、そこから細菌が入り込んだり、体によくない物質が入ったりして、皮膚や体の害になることさえあります。

お肌のうるおい対策でアトピー性皮膚炎の危険性を減らす

お肌のうるおいを保つ対策をきちんとすることで、アトピー性の皮膚炎がおきる危険性を減少させることが可能です。

アトピー性の皮膚炎をすでに患っている人であっても、お肌のうるおいを高めていくことで皮膚の炎症を軽快させたりアトピー自体を治すことができます。

 

アトピー性の皮膚炎の人は、アトピーになる遺伝要因を持っていることが多いため、小さい頃からずっと皮膚炎の症状に悩まされていることが多いようです。

 

アトピー性の皮膚炎では、強烈なかゆみと湿疹が患者さんを悩ませます。強烈なかゆみがずっと続きますので、どうしてもかいてしまってその部分の皮膚が荒れ、湿疹が増える結果となります。

また皮膚が荒れるとその部分から細菌やホコリなどのアトピーを引き起こす物質が体内に入り込みますので、かゆみがさらに悪化します。

 

その他にも、洗剤や布地などによって化学物質に触れたり、ストレスによってアトピー性の皮膚炎が悪化するということも知られています。

 

アトピー性の皮膚炎を持っている方の場合、健康な方の皮膚に比べてうるおいを保つ力が弱く、お肌は乾燥していることが多いようです。

うるおいを保つ力が弱いためにお肌から水分が蒸発しやすくなってしまい、乾燥肌になってしまうわけです。

 

お肌のうるおいを保つ力を高めれば、アトピー性の皮膚炎による炎症が抑えることができます。

ほうっておけば乾燥しやすいお肌なのですから、水分を十分に補ってあげることが大事です。

 

また、アトピー性の皮膚炎の方の場合化学物質に触れると炎症が悪化することが多いので、髪や体を洗うために使うシャンプーや石鹸などはきちんと吟味し、炎症を引き起こさないようなものを使うようにしましょう。

 

同様に、お肌に強い刺激を与えるようなコスメもよくありません。

ヒアルロン酸であったりセラミドといった、保湿効果のあるコスメもよく販売されていますが、自分のお肌で問題が起きないかどうかをきちんとテストしてから使うようにしましょう。

問題が起きないものであれば、保湿力が高まることでアトピーの症状が軽くなることが期待できます。

 

アロマオイルなどを使って、敏感なお肌に刺激を与えないようなコスメを自分で手作りすることも可能です。

さまざまな物質が使われている一般のコスメではなくて、自分のお肌に問題を起こさない材料だけを使ったコスメが作れますので、試してみてもいいでしょう。

お肌のうるおい対策の注意点

お肌のうるおいを保つためにいろいろなケアをするかと思いますが、そのときに注意すべきポイントが3点あります。

 

1.しっかりと水分を補給する

 

お肌のうるおいを保つには、お肌の水分の量を増加させることが大事です。従って、お肌に水分を取り込みやすくすることが大事になってきます。

このために使えるのが保湿用の化粧水やクリームなどです。自分のお肌に合うものを見つけて、日々のケアに使って下さい。

 

保湿をうたう化粧水やクリームの中には、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたものがあります。こうしたコスメはいったんお肌の内部に取り込んだうるおいを逃がしにくくしてくれます。

 

また、お肌の内部にうるおいを取り込むだけでは十分ではありません。実際には、お肌の細胞それぞれがうるおいを取り込まなければ、保湿の効果は不十分なものとなります。

こうした点から見ると、保湿用の化粧水だけでは細胞レベルでうるおいを取り込むことができないことがありますので、それに加えて保湿用のクリームや保湿用の乳液といったものを利用して下さい。

 

2.ケアは毎日継続的におこなう

 

お肌にうるおいを与えてそれをずっとキープし続けるには、毎日続けてケアを行っていくことが大事です。

外部の環境は毎日刻々と変化しますし、自分の体調もまた変化します。環境や体調が変化すれば、お肌の調子やうるおいの度合い、お肌から逃げていく水分量といったものも変わります。

 

そうした環境や体調の変化に合わせて、お肌にどれぐらいの水分を与えるのか、あるいはクリームなどをどれぐらい塗るのかというのも替える必要があります。

 

自分のお肌のうるおいの度合いに気をつけて、いまのうるおい度合いがどんな具合かを把握できるようになることが大事です。

 

 

3.ケアできなかった時の対処方法を見つける

 

毎日のお肌ケアが大事だといいましたが、実際のところは難しいことがままあります。

どうしても時間が取れずにお肌ケアを適当に済ませてしまったとか、疲れ切っていたせいでメイクも落とさず眠ってしまったというようなことも起こりえます。

 

こんなふうにお肌ケアの手を抜いたりやらなかったりすると、次の日のお肌はかなりたいへんな状態になると思われます。

 

こういうときに、どうしたらお肌をいい状態に戻せるのか、その方法を見つけておくことが大事です。

うるおい対策のために――お肌の構造について

お肌のうるおいをキープしようとするなら、お肌がそもそもどんなふうにできているか、ということをきちんと理解していた方が効果が上がるでしょう。

 

人間の体の表面は皮膚によって全体が覆われています。皮膚の役割は体内の細胞を外部から隔てて守ることです。この働きによって、体内にある水分が空気中に蒸発してしまうのが防がれています。

 

皮膚も体の器官の一つであり、大人を例に取ると表面積は1.5~2.0平方メートルほど、重量としては5~10キログラムほどになります。

 

大きく分けると、皮膚は「表皮」と「真皮」と呼ばれる2つの部分からなっています。そしてこの真皮はさらに何層かに分けることができます。これらを体の内部から外部の方向に並べると、それぞれ基底層、有棘層、顆粒層、角層と呼ばれています。

 

皮膚の細胞はだいたい一ヶ月ほどでターンオーバーするのですが、まず基底層で新しく作られるとだいたい2週間ほどかけて角層までだんだんと押し出されていき、角層においてまた2週間ほど留まります。このため、この角層は、お肌のうるおいを保つ成分が豊富に含まれる場所となっています。

 

角層は、平らになった角層細胞と、その細胞どうしのすきまを満たしている細胞間脂質からなっています。ちょうど煉瓦とセメントのような関係をイメージしてもらえればわかりやすいでしょう。

 

角層細胞は主に線維状のタンパク質からなっていて適度な水分を含んでおり、角層全体に柔らかさをもたらす役割をしています。また、線維の間には天然の保湿因子であるNMFというアミノ酸などがあって、角層の保湿性や吸湿性を調整しています。

 

これら角層細胞の外側には細胞間脂質があるほか、その外側には皮膚表面を覆う油分と水分が乳化した状態でできた膜(皮脂膜)が覆っています。

 

この細胞間脂質や皮脂膜は、外敵の侵入を防いだり、肌の水分が蒸発してしまわないようにブロックしたりして、お肌のバリア機能を維持しています。

 

従って、お肌のうるおいを保っておくには、角層にあるNMFや細胞間脂質などをどれだけ多く角層にとどめておくことができるかが重要になってくるのです。

うるおいケアのための注意点

お肌をケアしてうるおいを保っておくためには、どういった点に注意すればよいのでしょうか。

 

皮膚の表面には、皮脂膜という膜があって皮膚を覆っています。この皮脂膜とは、皮脂腺由来の油分と汗腺由来の水分が乳化した状態でできているものです。

 

この皮脂膜は皮膚の内部から水分が蒸散してしまうことを抑止する働きをしているほか、皮膚が摩擦によってすり減りすぎるのを防いで肌荒れを防止するという役割も果たしています。

 

皮脂膜を構成するものの中には脂肪酸が入っているため、お肌全体がいわゆる弱酸性になっているのです。お肌の表面が弱酸性であることで、細菌などの外敵が皮膚の表面で繁殖しにくくなっています。

 

この皮脂膜はお肌の健康を保つためには重要なものですが、その量は少なすぎても多すぎても問題が出てきます。

 

皮脂量が少なすぎる場合、皮膚の内部の水分が外にどんどん蒸発してしまって、うるおいが逃げていってしまいます。またお肌の荒れが進むため、シワなどができる原因になってしまいます。

 

皮脂量が多すぎる場合、お肌がべたつく原因になり、多すぎる皮脂が人体に有害なものに変わってしまってお肌で炎症が起きたりニキビができる原因になってしまいます。

 

このため、お肌をケアしてうるおいを保とうとする場合、皮脂量を多すぎず少なすぎず、適当な量に保つようにしないといけません。

 

では具体的にどのようにケアをしていけばいいのでしょうか。

 

まず、皮膚の表面の汗やほこりなどの汚れは、ぬるま湯を使って洗い落とすだけで問題なく落とすことができます。

 

皮脂汚れについては石鹸などを利用して落とすことになりますが、このとき十分に泡を作って、その泡で包むように洗いましょう。決して手でごしごしやってはいけません。

 

メイク汚れについては、使っているメイクや自分の肌にあったクレンジング剤を使ってやはりお肌に負担をかけないように洗います。

 

クレンジングや洗顔が終わったら、うるおいを保つために化粧水を使って皮膚にしっかり水分を補給して下さい。

 

そして最後に、補給した水分が逃げてしまわないように、クリームや乳液で仕上げをするといいでしょう。

皮膚がうるおいをとどめておく仕組み

お肌をケアしてうるおいを保っておくためにどんな点が重要になってくるのか知るために、皮膚がうるおいをとどめておくメカニズムについてみてみましょう。

 

皮膚のうるおいは、皮膚表面の表皮のすぐ下に位置する角層と呼ばれる層によってキープされています。この層は厚さ0.02ミリとかなり薄く、食品を包むのに使うラップと同じぐらいしかありません。

 

この角層は、重なり合った角層細胞と、その細胞どうしのすきまを満たす細胞間脂質から構成されています。

 

このうち角層細胞は主に線維状のタンパク質からなっていて適度な水分を含んでいます。また、線維の間には天然の保湿因子であるNMF(Natural Moisturizing Factor)というアミノ酸などがあって、角層の保湿性や吸湿性を調整しています。

 

また、細胞間脂質は強力なバリア機能と水分保持機能を持っており、主成分はセラミド、遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステルなどです。細胞間脂質は水になじむ親水性の部分と油になじむ親油性の部分が交互に層をなし、ラメラ構造と呼ばれる層状の液晶構造を形成します。

 

この細胞間脂質や皮脂膜は、細菌・ウィルスなどの外敵や異物の侵入を防いだり、肌の水分が体内から蒸発してしまわないようにブロックしたりして、お肌のバリア機能を維持しています。

 

お風呂に入ったときや水で手を洗ったときなど、皮膚に傷でもない限り皮膚に水分がしみこむことがないのは誰しもご存じだと思います。それはこうした皮膚表面の構造があるためです。

 

従って、お肌にうるおいを与えようと外側からいくら水をかけたり塗ったりしても、保湿効果を得ることができないのがおわかりいただけるかと思います。

 

このように、皮膚が持っている機能をきちんと踏まえた上でケアをしていくことが大事です。

肌質によってうるおいケア方法はさまざま

お肌をケアしてうるおいを保つためには、単純にケアを行えばいいというものではありません。

 

乾燥肌や脂性肌など、ご自分のお肌の肌質をきちんと理解し、それに見合ったケアを行わないと、せっかくケアを行っても効率が悪いという結果になってしまいます。

 

●乾燥肌の方のうるおいケア

 

読んで字の通り、乾燥肌の方の皮膚は乾燥しています。そして乾燥していることによって、皮膚にいろいろな不具合が出ていますので、乾燥肌の方にとってうるおいケアはかなり大事になってきます。

 

それではまず、乾燥肌の方の皮膚でどのようなことが起きているのかを見てみましょう。

 

乾燥肌の方の皮膚では、皮脂膜内部の皮脂が少なくなっており、角質層の細胞間脂質も少なくなっています。そのため、皮膚内部の水分が蒸発しやすくなっていて、うるおいをキープしにくくなっているのです。

 

乾燥肌の方の皮膚は表皮がもろくなり、ハリ・ツヤが失われシワが発生しやすくなります。状態がひどくなると、古くなった角質がまくれて粉をふいたような見た目になってしまいます。

 

こうした乾燥肌は、加齢や血行の不良などによって起こるとされています。アトピー性の皮膚炎を持っている人も乾燥肌ですが、こういう方の細胞間脂質にはセラミドが通常の1/3ほどしかなくなっているといわれています。

 

乾燥肌の方の場合、お肌が本来持っているうるおい保持力が下がっているわけですので、そこを補ってやることが必要です。少なくなっている天然の保湿因子(NMF)や細胞間脂質であるセラミドやコラーゲンなどの量を増やしつつ水分をしっかりと補い、それをキープしてやることです。

 

水分を補って皮膚の保湿をするためには、保湿効果のある化粧水・クリーム・乳液などを利用します。クリームや乳液は弱い皮膚からの水分蒸発を抑止する効果もありますので、自分のお肌に合ったものを探しましょう。

 

●脂性肌の方のうるおいケア

 

脂性肌の場合、乾燥肌の方とは逆に皮脂の分泌量が過剰になっています。皮脂が多いのでうるおいを保つ力は問題ないのですが、多すぎる皮脂のためにお肌はべたついた感じとなり、そこで細菌が増えやすくなっています。

 

そのために、お肌の表面で炎症が起きやすくなり、ニキビなどの肌トラブルの原因となっています。

 

脂性肌の場合、お肌表面の清潔さに問題が生じていますので、まずはお肌を清潔にすることです。そのためには、アルコールが配合された石鹸や化粧水を利用したりするといいでしょう。

 

うるおいを保つ力は問題なくても、皮膚自体の水分量が低下していることもあり得ますので、お肌の保湿もしっかりと行って下さい。

部位によって異なるうるおいケア

人間のお肌は体全体を包んで外部から守ってくれていますが、体のどこの部分をとっても同じということはありません。場所によって角質層の厚さが違ったり皮脂の量も変わったりします。

 

体のどこの部分であるかによってお肌の構造には違いがありますので、うるおいを保つためのケアについてもそれに見合ったものをする必要があります。

 

とはいえ、どこの皮膚であっても、うるおいを保つためのケアに共通しているやり方はあります。それは保湿用の化粧水を使った水分補給と、補給した水分をお肌の内部にキープするためにクリームや乳液などを使うことです。

 

最近販売されているコスメの中には、うるおいを保つための成分としてセラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどが配合されているものもありますので、そういったものを選んで使うようにしましょう。

 

●顔

 

顔の皮膚をケアするときには、体の他の部分よりも注意して行った方がいいでしょう。というのも、顔は他の人からまず注目される部分ですので、ここの皮膚の状態がいいか悪いかで他人に与える印象が大きく変わるからです。

 

顔の皮膚のうるおいが増せばシワやたるみなどがおきにくくなりますので、若々しい印象を与えることができます。

 

顔の皮膚は体の他の部分よりも表皮が薄くなっています。特に目元や口元の皮膚はかなり薄い部分ですので、注意を払って重点的にケアをする必要があります。

 

肌が敏感な人は特にそうですが、顔の皮膚のケアを行う場合には使用する化粧水やクリームなどをよく吟味して下さい。

 

刺激の強いコスメは避けて、セラミドやヒアルロン酸などが配合されているケア効果の高いものを選ぶようにして下さい。

 

いちばん大事なのは、その商品が自分の肌質に合っているかです。また、毎日継続して使えるように価格的なものも大事になってきます。

 

●手

 

顔の皮膚ほどではありませんが、手も結構他人の注目を集める場所です。顔の皮膚のケアがバッチリでも、ここが肌荒れしていると印象が悪くなってしまいます。

 

手の皮膚は顔の皮膚よりも強いのですが、お水を使ったり手作業などによってお肌のうるおいが失われやすい場所になっています。

 

ひどい手荒れに困っているような人は、注意して手のうるおいをキープするように心がけるといいでしょう。

 

たとえば水を使うときに手袋をしたり、刺激の少ない洗剤に替えたり、外出する際には手袋をするなどの工夫をするのです。

 

こまめに保湿用のクリームを塗るというのもいい手です。特に指先や甲の部分はうるおいが失われやすい場所ですので、しっかりとケアを行って下さい。

 

●足

 

足の皮膚は角質層が厚くなりがちです。厚くなった皮膚は寒い時期にひび割れたりして、その部分のうるおいが失われやすいという問題を抱えています。

 

また、靴を履く時間が長いような人の場合、汗をかいたものが靴の中で蒸れて、足の皮膚の皮脂に雑菌が増えたりして炎症の原因になったりすることがあります。

 

こうした問題が起こるのを防ぐために、お風呂に入ったときに足をきっちり洗い、かかとや指先などは特に念入りに保湿ケアを行って下さい。